箭内道彦氏より



音楽を、ナイフとフォークで食べることはできない。
温かく身に纏うことも。もちろん住むことも。

だけど震災後の福島で僕は、
誰もが一度は無力と感じた音楽と、そこに集まる人々の力を、
幾度も目の当たりにしてきました。

笑いながら、泣きながら、
拳を振り上げて大きな声で歌う顔と姿。

若い人だけじゃない。
福島では、たくさんの御年配の方々、小さな子供たちも、
怒髪天を歌えるのです。
BRAHMANを知っています。BACKHORNが大好きです。

福島は生きている。
LIVE福島は、そういう場。

放射線への不安、遅々として侭ならぬ諸々の進捗、
福島にはまだ、復興の象徴が無いと言われます。

降り注ぐ太陽で
音楽の力を毎日
互いに感じることのできる処に
人と人が出会う。
隣にいる。
世代も出自も立場も軽々と超えられる
そんな場所を。

東北ライブハウス大作戦が、
大船渡、宮古、石巻に続く地を
福島県に選んでくれることに、心から感謝をします。
そして、心配と応援をし続けてくださるあなたにも

本当にありがとうございます。

もしもあなたに辛いことがあったら、
(もちろんあってはいけませんが、)
必ず、みんなで助けに行きます。


2013年1月
風とロック
箭内道彦















『未来へ』


遠慮は要らない、自分達の想いを伝えよう。


いつか誰かが何とかしてくれるのか?
時間が解決してくれるのか?
見えない何かから逃げていれば安心か?




安心と安全は違う。




もう無関心はやめよう。
ひとりひとりがしっかり考え、行動することで
いま生きている権利と義務の意味を
みんなで未来に繋げなければならない。
みんなで。




哀しみの全てを共有出来ずとも分かち合う事ができる。
寄り添い合う事で理解し合える事がある。
人が持っている素直な気持ちに大差ない。
足元見たら立っているとこは同じだ。
一緒だ。




いま福島から立ち上がるきっかけを作ります。
福島から発信できる「場」を作ります。












東北ライブハウス大作戦・本部長
西片明人